「草食系」という言葉が、世の中に定着した現代、セックスに強い興味をもたない人が多くなったといいます。
しかしセックスをしないのとセックスレスは別のものです。
セックスレスとは、相手がいるにもかかわらず、一定期間セックスをしていないカップルや夫婦に対して使います。
恋人同士や夫婦にとって、コミュニケーションのひとつといってもいいセックス。
その関係がなくなるには理由があり、だからこそつらい思いをするのです。
今回はセックスレスの辛さから起こり得る出来事や理由、そしてその解消法を紹介していきます。
PC記事中レクタングル_1男女ともにセックスレスはつらい
カップルや夫婦にとって、大切な愛情の確認ともいえるセックス。
その関係がなくなるのは、男女ともにつらいものです。
カップルであれば、以前はセックスをしていたにもかかわらず、最近していないとなれば、自分への愛情に疑問をもつ事になるでしょう。
夫婦であれば、近くにいながら寂しさを感じるはずです。
いくら普段は仲が良くても、恋人同士や夫婦にとってセックスレスは大きな問題。
そのために求めていない状況を、生み出してしまう事もあるのです。
つらいセックスレスで離婚を考える事も
セックスレスは、離婚の原因として法律で認められる場合があります。
それほど、必要なものと考えられているのです。
セックスレスになる場合の多くは、どちらか一方が拒否する事からはじまるでしょう。
一度や二度であればまだしも、期間が空けばそのうち諦めてしまう事になります。
もともとはセックスをしていた2人ということは、精神的、肉体的に距離が近かったわけです。
近くにいた人が遠くへいってしまう…そんな事を想像してみれば、その寂しさがわかるでしょう。
セックスレスが続き、その寂しさが溝となり、埋められないために離婚となることはめずらしくないのです。
夫婦だけでなく、恋人同士であっても、自分の存在価値が認められていないようで、悩みは深くなっていくでしょう。
つらいセックスレスで鬱になることも
セックスレスの関係が続けば、自分を受け入れてもらえていないとも感じられるでしょう。
それが近い関係の人であれば、なおさら寂しさは募り、それがストレスとなる可能性があります。
拒否されるということは、認められていないのと同じ意味です。
鬱になる原因としては十分なものでしょう。
セックスを拒否された男性の悩み
妻や恋人に、セックスを拒否され悩んでいる男性は数多くいるといいます。
相手の体調により断られる場合は我慢できても、拒絶され続ければ自分への愛情を疑う事につながっていくでしょう。
セックスをする、しないではなく、自分が必要とされていないと感じてしまう場合もあります。
自分に自信を失う
セックスはコミュニケーションのひとつで、夫婦や恋人同士にとっては愛情の確認。
それと同時に自分だけでなく相手も楽しませたいと思うのが、愛し合っているもの同士のセックスです。
それを断られてしまえば、満足していたのは自分だけで、相手は嫌な思いをしていたのかもしれない…と思うこともあるでしょう。
人は脆く、男性のほうが精神的には弱いともいわれています。
ちょっとしたことで崩れた自信は、ほかの部分をも壊すきっかけになる場合もあるでしょう。
居場所がないと感じる
とくに男性の場合はセックスにおいて、受け入れてもらう存在です。
セックスだけでなく、受け入れてもらえないということは、自分の居場所がないのと同じように感じてしまうでしょう。
寂しい
自分の居場所がないと思えば、だれもが寂しさを感じるでしょう。
手を伸ばせば届く距離にいながら、体に触れることを拒否されるのは、妻や恋人がいないよりも孤独感を覚えるはずです。
そして拒絶されることで、過去のセックスでさえも、嫌々受け入れられたのかとネガティブな感情を生む可能性もあります。
PC記事中レクタングル_2セックスを拒否された女性の悩み
なかなか公に話せることではないだけに、自分の中だけで悩み、苦しんでいる人は多いでしょう。
その代表的な、例を挙げてみます。
愛されている自信を失う
夫や恋人に求められなくなれば、自信を失くすのは当然のことです。
とくに女性にとって異性としての魅力がなくなるのは、自分の外見に自信を失くすことにつながるでしょう。
年齢を重ねるごとに、衰えていくのは仕方がありません。
ただそれを相手から突き付けられれば、ショックを受けてしまうでしょう。
家事のやる気を失う
もし専業主婦、そうでなくても家事を主に担当しているならば、セックスレスはやる気を失わせる原因となります。
夫婦間でセックスという大事なコミュニケーションが行われなくなれば、何のために夫の面倒をみているのか…と疑問を感じることになるでしょう。
家政婦ではないのですから、妻にそう感じさせたのなら夫の責任です。
性欲を理解されなくてつらい
男性と違い、女性の場合は公にセックスのことを話すのは難しいでしょう。
それは夫婦、恋人同士であっても、話題にしづらいものかもしれません。
ただだからこそもっとも近い存在である夫、恋人に理解してほしいのです。
セックスレスの原因
セックスレスの原因は、さまざまなものです。
カップルの数だけあるといってもいいでしょう。
今回は、そのなかでも代表的なものを挙げて考えてみます。
マンネリ
つねに同じ相手とセックスをしていると、刺激がないように錯覚してしまうのです。
本来は、セックスを重ねることで、お互いに満足し合える感覚をつかんでいるのが、夫婦であり恋人。
しかし慣れは新鮮さと同じ場所にいてくれません。
マンネリはお互いの馴れ合いから来ているものですが、相手のせいにしてしまいがちです。
疲れている
肉体的な問題も、セックスレスの原因となります。
仕事が忙しく、睡眠不足が続けば、性欲よりも眠りたい欲求のほうが強くなるでしょう。
改善するには、環境や状況の変化が必要で、なかなか解決しにくい問題です。
家族になったから性欲が沸かない
結婚をして夫婦になると、たとえ子供がいなくても、異性というより家族に近くなってしまうのでしょう。
現実的には距離が近づきますが、それだけに遠慮がなくなり、自分自身で相手と異性であることを意識しなくなっていきます。
会話も多く、スキンシップもそれなりにありながら、セックスレスというカップルに良く見られるケースだといえるでしょう。
セックスレスの解消方法
セックスレスの解消は、理由をどちらか一方に押しつけるのではなく、お互いに歩み寄り工夫をする必要があるでしょう。
面と向かって話し合うのは、恥ずかしさがあるかもしれませんが、これもコミュニケーションのひとつです。
なによりもう一度、相手を異性として見ることが大前提となるでしょう。
そのうえで、工夫をしていくのです。
お酒の力を借りてみる
ともにお酒が飲めるなら、その力を借りるのもひとつの方法です。
だれでもお酒を飲めば、開放的な気分になります。
普段いわない本音が、出てくることもあるでしょう。
家で2人きりで飲むのもいいですが、ときにはムードのあるお店で外飲みをするのもオススメ。
お酒だけでなく、環境が変われば気持ちにも変化が表れるでしょう。
出会ったころを思い出す
どんなカップルにも、はじめてがあります。
付き合った日々の重なりが、歴史となりお互いを理解することにはつながっているでしょう。
ただそれが甘えとなり、新鮮さを失わさせている場合もあります。
思い出すだけでなく、実際に出会った場所やはじめてのデートで出掛けたところへいってみるのもいいでしょう。
カウンセリングを受けてみる
セックスレスに関して、今さら…と思っているカップルにオススメなのが、カウンセリングを受けるということです。
自分はそれほど悩んでいない、と思っていても相手が同じだとは限りません。
当人同士だけでなく、第三者がいることで、相手の本音を聞けることもあります。
性の問題を専門で扱う医師や心理療法士のいる、カウンセリングルームはどこもプライバシーに配慮されているため、訪れるためのハードルは低めです。
それでも恥ずかしければ、Skypeなどで対応してくれるところもあります。
浮気はNG
夫や妻、恋人とのセックスがなくなり、自信を失くした人が陥りやすいのが浮気。
自分を異性として見てくれることが喜びとなり、のめり込んでしまうケースがよくあるといいます。
しかし家庭や恋人との関係を壊してまでする価値があるかどうかを、冷静に考えてみましょう。
「相手にしてくれないから悪い」というのは自分へのいいわけ。
浮気が原因で別れることになれば、悪いのは自分になるということを忘れないようにしましょう。
まとめ
セックスは、単なる欲望を満たす問題ではなく、近い関係であれば精神面への影響のほうが大きいと言えるでしょう。
なかなか相談しづらいものではありますが、だからこそ2人でコミュニケーションを取ることが大切です。
「わかってくれている」というのは、自分自身の中にある甘え。
本音の部分、隠れた気持ちを共有することでセックスレスは解消されるのです。